プラミラセタム(Pramiracetam)

プラミラセタム(製品名:Pramistar)は、ピラセタムから人工的に合成されたラセタム分子である。ピラセタムより抗健忘作用を持つことが示唆されている。しかし、ラセタム系の中でも、ヒトにおけるエビデンスに欠けている。

プラミラセタムと脳

抗健忘作用

プラミラセタムは、健常者においても、スコポラミンによる記憶障害を緩和する[1]。限られた研究では、外傷性脳障害の記憶回復などに、ピラセラムより効果的であると示唆している[2][3][6]

長期記憶力の促進

動物実験において長期記憶の促進が示唆されているが、短期記憶にはほとんど影響がないとみられる。また、健常者を対象にした認知機能のを調べる研究は行われていない。

ラット実験では、記憶力向上がみられている。プラミラセタムを比較対象として使用している、キヌレン酸の効果を評価する研究では、30mg/kgのプラミラセタムは、物体認識記憶を促進した[7]。7週間、7.5-15mg/kgの腹腔内注射で投与され、16方向放射状迷路テストのトレーニング受けたラットは、ワーキングメモリに明らかな影響を与えず、参照記憶(長期記憶)の向上をみせた[4]

高齢者を対象にした調査では、12週間、プラミラセタムの経口摂取により、客観的な記憶力が大幅に向上した。また、記憶力トレーニングを同時に行うことで追加的効果が見られた[8]。大脳に障害を持つ若い男性に対して行われた治療では、認知機能と記憶力の向上がみられた。その効果は、18ヶ月のオープンラベル試験後の休薬1ヶ月の間も継続した[9]

用量・用法

現在、ヒトにおける臨床試験では、1200mg/日をトータルとして、2-3回に分けて摂取が一般的である。脂溶性であるため、食事と摂取すると良い。舌下摂取は、痛み・口内炎症引き起こすとされ避けるべきである。

副作用・安全性

1991年に発表された研究では、若い男性に対して、28日間の1500mg /日が投与され、忍容性が良好であるように思われる[5]

健常者を対象に薬の忍容性を調べた臨床試験では、1600mgの単回投与でも深刻な副作用をみせていない[10]

評価・体験談

一言で表すと『非常に強力なピラセタム』である。海外の掲示板を見ると、フェニルピラセタムと似た刺激性の報告も多い。

コスパは1200mg/日で換算すると、200-300円/日になるが、大抵、1回250mg程度の用量が好まれている。それでも非常にコスパの悪く、ラセタム系の中では人気がない。