ピラセタムとコリンの相乗効果

ピタセラムとコリンの相乗効果は、最も知られたスマートドラッグのスタックである。コリンはピラセタムの”効果を増強”し、ピラセラムから起こる”頭痛を軽減”するとされ、人気のスタックとなっている。

コリン

コリンは必須栄養素である。細胞膜の構造の維持、肝臓で脂肪輸送のコントロール、神経系の機能を保護する働きがあるとされる。

肝臓でも少量のコリンを生産することができる。しかし、体内で求められるコリンを十分に得るためには、外部ソースに頼る必要がある。そして、多くの食品にはコリンが含まれている。

良い摂取源は、卵黄と肉(特に肝臓)である。比較的に摂取が容易な栄養素であるが、子供から老人まで、コリンの米国医学研究所の推奨値に届いてないとされる[1]

アセチルコリン

体はコリンソースから、記憶や学習に重要な役割を果たすアセチルコリンを生産する。ピラセタムが認知機能を向上させる一つの方法は、このアセチルコリンの生産を増加することである。

また、コリン自体がスマートドラッグであると考えられている。1980年代後半に行われた研究では、妊娠しているラットにコリンを投与した際、コリンを与えられていないラットより、出産前後の記憶力テストでパフォーマンスが向上している。

相乗効果を示すエビデンス

両方とも認知機能の向上を示唆するとされるが、なぜスタックとして有名なのだろうか?

1981年度に高齢ラットに対して行われた研究では、ピラセタムとコリンは相乗効果があるとしている。

科学者は、200mg/kgのピラセタム、200mg/kgのコリン、100mgずつのスタックの3つのグループに分け効果の差を調査した。結果、スタックで与えられたラットが最も認知機能が改善を証拠を見せ、単体で投与した場合と”全く違った効果”であることを示唆している[2]

The results of these studies demonstrate that the effects of combining choline and piracetam are quite different than those obtained with either drug alone

2年後に行われた”スタックの効果”を調査した動物実験でも、”他の研究と一貫した結果”が得られている。そして、スタックの相互作用により”記憶の過程の促進”があると結論付けている[5]

These results, consistent with those reported elsewhere, suggest that piracetam can interact with choline to facilitate memory processes in mice.

なぜスタック効果があるのか、現在でも科学的に立証されていない。非常に重要なことは、この相乗効果は”高齢ラット”にみられた効果であり”ヒト”において検証されていない。

いくつかの研究では、この効果は記憶と関連がある海馬のコリン取り込みを増加し、「アセチルコリンの濃度を上げる作用」があると言われている。しかし、これに否定的な証拠(海馬内のアセチルコリンが減少、または変化していない)もある[6][7]。これは、アセコルコリンの消費量の増加によって説明されている。

ピラセラムと頭痛

頭痛はピラセタムの副作用の一つである。コリンと併用で頭痛が軽減できるとされる。

なぜコリンが頭痛を軽減するのか、なぜピラセタムが頭痛を引き起こすのか、それらを説明する研究は存在しない。しかし、一般的な仮説は、ピラセタムはアセチルコリン消費の促進し、コリンが不足することによって、頭痛になるとされる。

反対に、コリンを摂取することにより頭痛が引き起こされると言う人もいる。その一般的な解決方法は、通常の食事から必要量が摂取できてる可能性があり、コリンソースを減らすか、併用することを辞めることである。

コリンと鬱

コリンを追加することによって、無気力・疲労・脳のもやもや・鬱症状がでると報告されている。

ある研究では、高いコリン値と鬱との関連性を示唆している[3]。しかし、他の研究では否定的で関連性はないとしている[4]。この2つの研究は、ピラセタムとの併用時での臨床試験ではない。鬱症状がでる場合は、ピラセタムとコリン摂取の時間を開けることが勧められている。

コリンソース

コリン塩

コリン塩は、酒石酸+コリン(Choline Bitartrate)、塩化コリン(Choline Chloride)、 クエン酸塩+コリン(Choline Citrate)が含まれる。最も価格が安く、おおよそ15%下回るコリン含有率である。加えて、バイオアベイラビリティ(人体に投与された薬物のうち、どれだけの量が全身に循環するのかを示す指標)も低いとされ、大部分が脳に到達するまでに消化器官で分解される。

高用量で胃の不快感、吐き気、下痢、魚臭症(トリメチルアミン尿症)の副作用がでるとされる。卵や大豆に多いレクチンも同様な副作用があるとされる。

アルファGPC・CDPコリン

アルファGPC・CDPコリンは、レクチンからの抽出物である。価格は高いが、レクチンやコリン塩と比べバイオアベイラビリティが高い。また、副作用のリスクも低いとされる。最も大きな違いは、臨床試験で認知症に対して有効であるとみられている。

コリンビタルタレート(CHOLINEBITARTARATE)って効果あるの?という記事も書いています。

ピラセタムとコリンの比率は?

ピラセタムを初めて間もないなら、最低でも最大の効果がでると言われる2週間、ピラセタム単体で摂取し、一度どのようにピラセタムが影響する知るべきである。それから、コリンを追加し徐々に増加していくと良い。

コリンとピラセタムの比率は、どのコリンソースを摂取するかで変化する。コリン塩やレクチンの場合は、1981年の実験で使われた比率である1:1が良いかもしれない。

アルファGPCやCDPコリンなら1(ピラセタム):4(コリン)から1:10の間が最も一般的な比率である。

この比率は、個々の代謝・食事量によって変化する。自分にあった比率を”試して”見つけていくと良い。