オキシラセタム(Oxiracetam)

オキシラセタムはラセタム系の一つであり、分子構造的にピラセラムとの違いは、一つのヒドロシキル期(OH)追加のみである。認知機能低下の予防や、学習の促進などのヌートロピック用途で使用される。他のラセタム同様に、自然界で見つからない人工的に合成された分子である。

オキシラセタムと脳

長期増強の促進

メカニズム的に、オキシラセタムはアニラセタム同様に、長期増強(LTP)を促進するようである[4]。この海馬内でのシグナル伝達効率は、0.01-5µMの濃度で活性化した際、グルタミン酸・D-アスパラギン酸の放出、そしてAMPA受容体を介してグルタミン酸シグナリングの促進(正のモジュレーター)と関係があると考えられている。

緩和な覚醒・注意の向上

他のラセタム同様、オキシラセタムはスコポラミンで誘発された認知障害を抑制する[1]。年齢に起因する認知障害を改善するかもしれないが、アルツハイマー病患者の認知機能改善に効果的ではないとされる[2][3]

健康的な人に対して、認知機能の向上を調べる研究は行われていない。

摂取量

オキシラセタムの標準的な用量は、1200-2400mg/日の範囲で、2-3回に分けて服用する。食事と一緒に摂取することによって、有益であるかの評価研究は行われていない。しかしならが、学習活動の約1時間前に摂取すべきである。

副作用・安全性

ヒトに対しての介入研究を見ると、経口摂取による1600mg/日までは、プラセボと比較して、認知機能が低下している人に重大な副作用が見られていない。

妊娠期間

  1. Effects of acute doses of oxiracetam in the scopolamine model of human amnesia.
  2. Treatment of cognitive impairment secondary to degenerative dementia. Effectiveness of oxiracetam therapy.
  3. Treatment trial of oxiracetam in Alzheimer's disease.
  4. Effect of the nootropic drug oxiracetam on field potentials of rat hippocampal slices
  5. It is concluded that oxiracetam provokes an enduring increase of neurotransmission in the CA1 rat hippocampal region. This action appears to share some features with LTP as indicated by its persistence, sensitivity to AP-5 and lack of additivity with electrically-induced LTP.
  6. Relationships between arousal and cognition-enhancing effects of oxiracetam.
  7. The 25- and 100-mg/kg doses, but not the 50-mg/kg, significantly improved performance in the memory task. On the other hand, SWS latency was significantly increased by 50 and 100 mg/kg, with the effect of the 25-mg/kg dose going in the same direction but only approaching significance. These results give only a partial support to the "arousal factor hypothesis." Other factors are probably involved in the promnesic effects of oxiracetam.