ヌーペプト(Noopept)

ヌーペプト(GVS-111)は、ピラセタムと似た分子構造・作用を持つ人工的に合成されたジペプチドである。現在、加齢や心的外傷から起因する認知機能低下を治療するために、ロシアで研究・販売されている。

ヌーペプトと脳

抗不安作用

抗不安、恐怖心を軽減する効果は、ヌーペプトの代謝産物の一つである神経内分泌ペプチド(cycloprolylglycine)から来ているとされる[3][5]。ヌーペプトは原型のままBBBを通過するが[2]、1時間後には観測不可能になりcycloprolylglycineに代謝される[1]

動物実験では、ストレスに対しての保護作用があるとみられ、ラットが無気力状態になる率を下げる[6]

脳波の変化

ヌートロピックの特徴である脳波の変化(アルファ波・ベータ波の増加、デルタ波の減少)をもたらす[8]

BDNF/NGFの増加

BDNF・NGFの増加が動物実験で確認され[9][10]、28日における投与でも耐性が付かないとみられる。ラットの受動的回避行動テストの成功率を上げ、継続的投与で成功数が上がり、短中期的にも効果的であるとみられる[4]

用量・用法

開発者は、日に10~20mgを2~3回の経口摂取を推奨している。

ピラセラムと比較すると1000倍の効果があるとされ、最低でも5mg単位で適量を知ることが必要である。また、ペプチドは消化官で破壊される可能性があり、舌下摂取するかによっても適量が変わってくるだろう。

脂溶性であるため、一般的にはココナッツオイル等と摂取すると吸収率が上がるとみられている。

海外の掲示板では、オーバードーズ・メガドーズによるプラスの体験談が多く報告されている。※メガドーズする際は、少量から始めるべきである。

副作用・安全性

長期的摂取による副作用

ロシア国外のある論文では、長期間の使用でBDNF感受性・TrkB受容体をダウンレギュレーションとの関連性が示唆されている[11]。 しかしながら、この論文は学位取得目的だとみられ、科学雑誌等の一般公開はされていない。

ワーキングメモリ機能の低下

科学的な検証はされていないが、Redditで「Noopept Memory」と検索すると、トップに来るほとんどが短期の記憶障害のついての議論である。

体験談・評価

一言で表すと「クヨクヨしなくなる薬」である。即効性はあまり感じられないが(偽薬を使ってテスト済み)、日々どんどん前向きになっていく感じがする。就寝前に明日はこれしよう!みたいな気分に変わった。

高用量(20mg)程度で短期的な記憶障害があるとされ、作業には向いてないが、完璧主義者には逆に作業効率を促進させるかもしれない。

100mg摂取の1時間後、N-backでワーキングメモリの低下があるか調べてみたが、変化はみられなかった。しかし、少しフワッとする感覚があったため人によっては、ワーキングメモリの低下があるんじゃないかと感じた。