モダフィニル(Modafinil)

日本では商品名モディオダール、アメリカではプロビジルで知られ、ナルコレプシーなどの睡眠障害の治療目的で処方箋として扱われている。第一種向精神薬として指定されているため、日本から個人輸入すると違法になる。海外では、脳内の神経伝達物質レベルの増加を介して、認知機能を向上があるとみられ、「スマートドラッグ」として使用される。

外国人が日本で個人輸入した際の体験談。

実行機能の向上

かつては、モダフィニルが睡眠不足状態にない健常者に対しても、短期記憶力と実行機能を促進すると、メタアナリシスやシステマティックレビューにより信じられていた[2][3][4][5]。しかし、それらのレビューは、2015年度のより大規模で行われた、短期記憶力の向上がないことを明らかにしている臨床試験を含まない(難しい課題においては向上があるとしている)[6]。さらに、他の研究では、反応時間測定のパフォーマンス低下を指摘している[7]

睡眠不足・疲労感の軽減

疲労を軽減することにより、注意力・気分・処理速度・実行機能の向上などの報告が多くある。特に、睡眠障害や過眠症にも効果的とみられている[2]

湾岸戦争でフランス軍が使用したことや、イギリス国防省が24,000タブレットを購入したことなどが報道され、一時話題となっていた。

やる気の向上

64名の睡眠不足状態にない健常者を対象に、「やる気」を測る課題が行われた。その結果、プラセボ郡に比べ、主観的な「喜び」の評価が向上した[13]

モダフィニルのメカニズムはまだ完全には理解されていないが、最も有力な説は、ドーパミンとノルエピネフリン輸送を緩やかに阻害することにより、それらの神経伝達物質を増加させる。しかし、強い幸福感(ユートピア)や依存症を引き起こするほど強力ではないとみられている[1]

摂取量

標準的な用量は100-200mg、または4mg/kgである。睡眠不足の状態や、朝一に摂取される。

副作用・安全性

主に試験で報告される副作用は、頭痛、めまい、利尿作用、動悸、頻脈、焦燥感、神経過敏、胃腸の不調(むかつき、口内乾燥、腹痛)である。これらの個々の有害事象はあるが、大抵、プラセボ郡と著しく異ならない。そのため、モダフィニルの使用は安全性が高いとみられている。

耐性についてはNCBIで「modafinil tolerance」で検索しても、耐性を示す臨床試験は一つもない。プラシーボ効果を除外する盲検試験で行っている調査で”耐性がつかない”と示す[8][9][10][11][12]医者が使う処方薬情報にも耐性について言及されていない。しかし、海外掲示板においては、「効果が効かなくなった」という報告がある。この点については、ほとんどのケースで服用量が高すぎるか、「プラシーボ効果が無くなった」と言い換えれるかもしれない。