バコパ(Bacopa monnieri)

バコパはオトメアゼナ(Brahmi)としても知られ、何世紀にもわたってアーユルヴェーダ医学で神経強壮薬として使用されてきたハーブである。現在では、徹底的な調査を受けているヌートロピックの一つである。

バコパと脳機能

想起能力の向上

一般的に効果が出るまでに、4-6週間必要だとされるが、バコバは、高齢の健常者や認知障害者に対して、効果的かつ確実に記憶力を向上をみせる。

2012年度のシステマティック・レビューによると、高齢者や軽度の認知障害者に”想起能力”を強化する証拠があるとした[1]

2013年度のモダフィニル・チョウセンニンジンとの比較したレビューでは、モダフィニルとバコパに効能があるとした。主に遅延再生課題が最も効果的であると結論付けた[2]

近年行われた健常者を対象にした調査では、ワーキングメモリなどの向上が期待できる証拠があるが[6]、否定的な臨床試験の結果でている[7]

抗不安作用

認知機能向上を調査する臨床試験の数々で、不安や鬱を計測する測定で改善を見せている[6][8]

この効果は、弱いアセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害、抗酸化、脳血流改善の作用が要因であると考えられる[3]。動物実験では、大脳皮質でのアセチルコリン、ドーパミン、セロトニン濃度を高めている[4]

摂取量

バコパの標準用量は、有効成分である「bacoside」が、抽出物の55%と仮定するなら300mgである。10~20%の「bacoside」であるリーフやパウダーフォームの場合では、750-1500mgの摂取が推奨される。

歴史的に、バコバはギー(インドを中心とした食用に用いるバターオイル)と一緒に摂取されてきた。バコパは脂溶性で、吸収するために脂質輸送体が必要とされるため、食事と共に摂取すべきである。

副作用・安全性

腹痛・吐き気

高齢者に対して300mgを使った臨床試験では、プラシーボより胃腸の副作用(腹痛・吐き気)が観測されている[9]。他の臨床試験でも、胸焼け、胃腸の不快感、下痢の増加がみられた[5][8]

臨床試験で観測されたバコバによるヒトにおける副作用は、上記におけるものだけであり、”非常に安全なヌートロピック”だと知られている。