「リタリン・モダフィニル・カフェイン」でチェスの勝率が上がるのか?

日曜日, 2月 12, 2017


ヨーロッパ複数研究機関によるスマドラ調査が「European neuropsychopharmacology」誌で発表されました。

Methylphenidate, modafinil, and caffeine for cognitive enhancement in chess: A double-blind, randomised controlled trial - European Neuropsychopharmacology(2017/1/23)

調査目的・概要

既に成績の良い人を対象として、刺激薬がチェスのパフォーマンスに与える影響を調べることが目的です。

39名のチェスプレイヤーが対象、対コンピューターでチェスのパフォーマンスを調べました。被験者の持ち時間は15分に設定され、10ゲームの前に「20mgのリタリン」「200mgのモダフィニル」「200mgのカフェイン」「プラセボ」を摂取し、日に2セット行いました。そして、数週間かけて行われた、計3059ゲームの戦績から分析しています。

この調査での発見

プラセボと比較して刺激薬に見られた結果は、

  • 時間負けでの戦績を除いた場合、統計的に明らかな勝率の向上
  • プレイ速度が低下し、時間負けが多くなった

プラセボも含めて、時間負けのゲームを除くと2876ゲームになりました。その戦績から分析した場合、モダフィニル、リタリン、カフェインの順で勝率が上がりました。時間負けを含めても、刺激薬の方が勝率は高いですが、統計的には明らかに勝率が上がったとは言いきれないようです。

故に、時間制限がないようなゲームの方が利点があるとみています。今回は、時間が短く設定されているので、もっと時間を与えられた場合には、より勝率の差が明らかになる可能性があるとのことです。

刺激物は、「意思決定」や「頭の回転」を向上させるわけではないが、決断に時間をかけることを苦としなくなるということが結論として言われています。

This suggests that neuroenhancers do not enhance the quality of thinking and decision-making per time unit but improve the players' ability or willingness to spend more time on a decision and hence to perform more thorough calculations.

チェスプレイヤーの反応

存在しない問題に、取り締まり強化する必要があるだと?

今まで、チェスプレイヤーがドーピング検査で陽性になったことはないぞ。FIDE(国際チェス連盟)はIOCのメンバーでドーピングに関しては、積極的に対策を講じている。そもそも、薬に頼ろうとするトッププレイヤーなんているはずがない!

学習には有利

モダフィニルはトーナメントで役立たないかもしれないが、ググればわかると思うけど、チェスの学習には有利に働く。

日に400mgのモダフィニルは高すぎる

特に健常者を対象にして400mgはやりすぎだ。LSDと同様で少量で摂取するから、スマドラとして効果がでる。

まとめ

成績の高いチェスプレイヤーでも、パフォーマンスの向上があるとみられています。「頭が良くなる」と言うよりかは、「他に良い手はないか」と、より考えるようになったてことでしょう。囲碁・将棋なんかも、特に早打ちの人ほど、メリットがある可能性が高いということですね。

ここに来る人は当然わかっていると思いますが、リタリン・モダフィニルは個人輸入できないので注意が必要です。また、IOCのルール規定で、高濃度のカフェイン、リタリン、モダフィニルも禁止薬になっています。

処方されてる子供から脅し取ってもダメですよ(笑)

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