ビタミンDのメガドーズでスマドラ効果?

金曜日, 2月 17, 2017

ノーザン・ブリティッシュコロンビア大学などによる、「ビタミンDと認知機能」の関係を調べたスマドラ調査が発表されました。

PubMed: Does high dose vitamin D supplementation enhance cognition?: A randomized trial in healthy adults.(2017/02/04)

概要

健常者82名が対象、18週間、ビタミンDの低用量(400IU/日)と高用量(4000IU/日)グループに分け、さまざまな認知機能検査を実施しました。

高用量グループは、ベースラインが67.2±20から130.6±26nmol/Lに、低用量グループは60.5±22から85.9±16nmol/Lに上がっています。

この調査での新発見

  • 特にベースラインが75 nmol/L(30ng/mL)以下であった人に対して、視覚性記憶力の向上がみられた
  • 視覚性記憶以外の測定では、変化がみられなかった

Nonverbal (visual) memory seems to benefit from higher doses of vitamin D supplementation, particularly among those who are insufficient (< 75 nmol/L) at baseline, while verbal memory and other cognitive domains do not.

結論で言われている75nmol/Lは、30ng/mL.のことです。視覚性記憶力とは、物体の形状を覚える能力のことですね。


ある米国の調査では、1994年から2004年の間で、平均ビタミンD値が30ngから24ngに落ちていることがわかっています。ということは、ほとんどの人は4000IU/日のビタミンD摂取により認知機能が向上するという結果ですね。しかし、摂取用量でなく血中濃度が重要なので、メガドーズするなら血液検査が必要でしょう。

適正値について軽く調べてみました

  • 0-10ng:骨粗鬆症などの疑いあり
  • 10-20ng:軽度の欠乏状態
  • 20-30ng:軽度の欠乏状態で、アメリカの白人男性ならこの範囲が多い
  • 30-40ng:カルシウム吸収が良くなり、正常な副甲状腺ホルモンを持つ
  • 40-50ng:外で生活するアフリカ人とかは、この数値
  • 50ng以上:メリットは見つかっていない
  • 100-150ng以上 :健康に害の可能性がある
https://www.vitamindcouncil.org/i-tested-my-vitamin-d-level-what-do-my-results-mean/

メガドーズは本物か?


スマドラ・コミュニティーでも、たびたび最も議論されている話題です。この本の著者は、25,000-100,000IU/日を一年続けたようです。気になった点をまとめてみました。

熊は冬眠期にビタミンDが低くなる

冬場にビタミンDが低くなるので、ヒトでも冬眠準備期みたいな状態になるとのこと。ただ、そういう機能がヒトにあるのか、また冬眠とビタミンDが関係してるかは定かではありません。

ガン治療薬をむさぼるため

推奨量が低く決められている理由について書かれいます。企業名を出してガチで主張してますが、その根拠については特に書かれていません。ん・・・ここらへんからカルト臭が・・・

体験談がヤバイ

「~が改善した!」「読者からこんな報告もあるぞ!」みたいな主観的な報告がほとんどの内容になります。個人的には改善していても、「即効性がないから体感できるものではない」と思っているので、嘘つけ!ってのが正直な感想です。自分も5000iu/日で1年位摂取してますが、効果はマジわからないです。

K2と血液検査は必須

メガドーズするなら”必ず”K2の摂取、血液検査することが書かれています。日に当たる人と当たらない人では、適量が変わってくるわけですから当然ですね。ビタミンD摂取による毒性は、全てK2の不足によるものという主張をしています。著者は、Pubmed厨みたいで、ビタミンDに関連した論文(5000以上)を全て読んだようです。

まとめ

個人的な本の感想としては「信じがたい内容ばかり」でしたが、いくつかの臨床試験の結果では、4000IU/日のサプリメントで「健常者の認知機能が向上する」というエビデンスがあります。

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