フラボノイド摂取により認知機能が向上 - 最新のエビデンス

木曜日, 1月 05, 2017

レディング大学(英)の調査によると、フラボノイド摂取により血清BDNF値が上昇し、認知機能の向上をもたらすことがわかりました。

High-flavonoid intake induces cognitive improvements linked to changes in serum brain-derived neurotrophic factor: Two randomised, controlled trials.(2016/10/27)

調査概要

最近の臨床試験で、フラボノイド摂取により認知機能が向上することが示唆されているが、そのメカニズムは明らかではありません。ということで、血清BDNF濃度に焦点を当てて相関関係を調べたわけです。BDNFというのは神経栄養因子で、簡単に言えば「脳のプロテイン」のことです。

調査方法

調査は2度、対象を変えてランダム化比較試験で行われました。メタアナリシスに次ぐ、根拠の質の高い研究手法です。

1度目の調査は、18週間、対象154名(26-70歳)、高濃度フラボノイド群(49, 121, 198 mg/日)と低濃度フラボノイド群(3, 6 and 7 mg/日 )、コントロール群に分けて調査が行われました。6週間毎に用量を増加させ、用量による違いも比較しました。フラボノイド量が調節された、生野菜・果肉、ジュース、缶詰、冷凍品などを週一で被験者宅に郵送しました。被験者は6週間毎に研究機関に訪問し、血液検査と認知機能の測定を行いました。


フラボノイド 認知機能

高濃度フラボノイド群に、明らかな全体的な認知機能の向上がみられました。

フラボノイド 血清BDNF値

フラボノイド摂取量に比例して、血清BDNF値の上昇がみられています。

BDNF 年齢

65歳からBDNF値の低下がみられています。他調査でも同様な結果がでています。


2度目の調査は、12週間、対象62-75歳、492mg/日と、23mg/日のフラボノイドを含むココア飲料に分け用量比較試験を行いました。

フラボノイド 12週間 BDNF

12週間で血清BDNF値に差がみられました。

BDNF 認知機能 相関関係

BDNF値が高いほど、全体的な認知機能が高いことがわかりました。

この研究でわかったこと

  • 血清BDNF値は20代より30-40代の方が高く、65歳まで上がり続けます。しかし、65歳から急激に落ちることがわかりました。似たような結果は他研究でもみられています。また、血清BDNF値は、脳内のBDNF濃度と関係していることが動物実験で確認されています。
  • 男性の方が少しBDNF値が高いようです。示唆されている「肥満体質の方がBDNF値が低い」という関係は、この研究ではみられませんでした。
  • 「フラボノイド摂取量と血清BDNF値」「血清BDNF値と認知機能」の相関関係を示す追加的なエビデンス。
  • BDNF値は6週間でも向上がみられたが、認知機能向上には最低12週間が必要。

結論

フラボノイドが豊富な野菜・果物を取りましょう。コーラや着色されたオレンジジュースなんかより、フラボノイドが豊富な色の濃いブドウジュースを、ポテチなんか食べないで、おやつは果物、カカオニブ、ブラックチョコレートに!!

注意点:ポリフェノール豊富なカカオ豆ですが、ConsumerLabの調査によると高濃度のカドミウムが含まれている商品があります。

ConsumerLabの調査で安全だとされ、Iherbで購入可能な商品

カカオニブとは、小さく切り刻んだカカオ豆で、非常に苦く、風味豊かなのが特徴です。『Navitas Naturals, カカオニブ』がIherbでは一番人気です。ConsumerLabによると、最もフラボノイド濃度が高い商品です。しかし、推奨される量では、WHOの設定する上限許容量を超えてしまうそうです。そのため、テーブルスプ ーンの半分の量(200mgのフラボノイド)に留めることで、カドミウムの上限許容量以下に抑えることができます。

最も鉛、カドミウムが見つかったカカオ商品

参照:http://www.rodalewellness.com/food/chocolate-cadmium

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