昼食後のコーヒーは効果なし?最新スマドラ調査

月曜日, 12月 05, 2016

「カフェインの記憶力への影響」の調査結果が、アリゾナ大学により発表されました。(2016/10/14)

概要

60名のアリゾナ大学の学生が対象、一般的に行われている「注意力」でなく、「記憶力」測定を行っています。また、朝と昼で、摂取タイミングによる効果の差を調査しました。

記憶力測定

意識して覚えた記憶(顕在記憶)と、無意識に覚えている記憶(潜在記憶)が測定されました。Cued Recallが顕在記憶、Primingが潜在記憶にあたります。

わかったことは、

  • 朝に180mgカフェインで顕在記憶の向上
  • 昼にカフェイン摂取しても効果なし
  • 運動やストレッチでは記憶力は上がらない

論文の著者は、カフェインで潜在記憶が落ちると推測していましたが、変化はみられませんでした。テスト前にストレッチや運動をしても無意味なようですが、運動は、長期的に行えば記憶力が向上するエビデンスが他研究で示唆されています。

主観的な覚醒度

カフェイン覚醒度 朝と昼 違い

カフェイン摂取前と、2時間の記憶力測定の前後と間に、主観的な覚醒度を測りました。

わかったことは、

  • 朝にカフェインで覚醒度の向上
  • 昼(2-4pm)にカフェインを摂取しても、覚醒度に変化なし
  • 運動により覚醒度が向上

朝に関しては、カフェインで統計的に明らかに覚醒度が向上しています。

興味深いのは、昼では、プラセボ郡(10mgのカフェイン)の方が覚醒したと報告しているんですね。また、25%のカフェイン郡(180mg)は、マイナスに作用したと報告しています。このマイナス作用の報告は、朝では全くみられませんでした。

まとめ

注意力に関しては効果があると思いますが、記憶力に関しては昼食後にとっても無意味のようです。記憶力向上の効果は、脳内ノルアドレナリン濃度が高まったことによるものか、海馬に高い密度で存在するアデノシン受容体をブロックすることで発揮すると推測しています。なので、朝にカフェイン摂取で、長期記憶にも効果があるのではないかと考えられています。

昼のコーヒーは勧められていますが、健常者を対象とした調査では、覚醒・記憶力ともに効果ないという結果でました。

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