ウィザフェリンAの毒性って心配するほどなの?
月曜日, 9月 12, 2016
日本では、アシュワガンダに含まれるウィザフェリンA(Withaferin A)に毒性が高いとして、アシュワガンダの製造・販売することが禁止されています。
厚生労働省の見解
「withaferin A はウィザニアに一般的に含有される毒性の強い成分であり、 withaferin A の毒性は無視できないと考えております。」とのこと、
Iherbから購入は可能で、用量の規制はありません。
ウィザフェリンAとは
特性
- 抗炎症(Anti-inflammatory)
- 抗腫瘍(Anti-tumor)
- 免疫抑制(Immunosuppressive)
- 細胞の運動と浸潤を阻害(Cell motility and invasion)
- 血管新生阻害(Anti-angiogenesis)
日本語Wikiはないので、英語版WikiページによるとウィザフェリンAの特性は、ほとんどガン治療関連の説明でした。ウィザフェリンAは抗癌作用の強い成分で、主にガン治療の研究が行われています。
葉に多く含まれる
- 5,6-epoxy steroidal lactones Withaferin Aに関しては、葉に22.31mg/g、根に0.92mg/g
- 17-hydroxy-27-deoxy-Withaferin Aに関しては、葉に3.61mg/g、根に0.66mg/g
葉と根では、ウィザフェリンAの含有量が6-22倍違いがあるようです。
通常サプリメントの安全性
ラット実験
ウィザニアA 4.5%(サプリメントでは通常1%未満)を含むアシュワガンダ用いて、安全性を調べるラット実験を行った結果、
28日間、2000mg/kg/dayでもいかなる副作用をみせない。臓器や脳へのダメージがみられなかった。
In summary, the results of sub-acute toxicity suggest that oral administration of WSE containing 4.5% of Withaferin A at level up to 2000 mg/kg/day does not cause adverse effects in male and female rats.
健常者を対象にした安全性・耐性の調査
18名の若い健常者を対象にして、30日間、10日毎に用量(750mg/1000mg/1250mg)を変え、耐性・安全性を調べた。
- いかなる用量でも副作用をみせず、安全なようである
- 筋肉の活動が増加し、サルコペニア(加齢性の筋減少症)の改善にも良いかも?
という結論を出した。
The formulation appeared safe and strengthened muscle activity. In view of its traditional Rasayana use, further studies are planned to evaluate potential of this drug in patients of sarcopenia.
その他リスク
- 流産が起こりやすい、また授乳期の乳児に対しても危険
- ナス科の野菜にアレルギーを持っている人は、重篤な症状を引き起こす恐れがある
- 甲状腺機能亢進症を悪化
まとめ
KSM-66は、根だけの抽出物で、さらに毒性の強いフィザフェリンAは低くする処理をしています。しかも、コスパも最強で、最も人気なアシュワガンダなのも納得!
